ぐちゃり。歪んだ僕らは歪んだ世界に朽ち墜ちた堕天使。

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ラケットをテニスバックに詰め込みスポーツドリンクを吸い上げ飲み込み ベンチになだれ込むように座ると 隣にチームメイト謙恋人が自分もとばかりドリンクを奪い飲んでいく 「………勝手に飲むなって!…つか汗掻いてないお前が不思議だ」 たった今 6ー7で負けた俺は汗だくだというのに勝ったこいつは一筋の汗くらいで スッキリとした顔 で奪ったドリンクをうれうれと飲んでいる 「…体力の差…じゃなか?…てか帰ろー…はよ帰って…ブンチャンの手料理食いたい」 「………………へいへい」 返事もそこそこに立ち上がってバックを背負いテニススクールを後にした。
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