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しばらくすると、船が途中で止まった。
故障かと思いきや、スポットライトが右側の岩場を照らした。
そこには、海賊団の船長が立っていた。
「お、お前たち。まさかこの先にある、財宝を狙ってるのか!?よーし。どちらが先に見つけるか、勝負だぁっ」
すると、船はまた動き始めた。
美佳は周りに迷惑を掛けないよう、清春だけに聞こえるように言った。
「財宝だって。先に見つけないと」
後ろに座っている中学生たちの騒ぎ声が気になったが、清春は美佳に意識を向けた。
「そうだな」
笑いながら頷いた。
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