†Story.7†

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ギゲルフの背後から赤い閃光が眩ばゆく射し込む。余りの眩しさにカズマ、高城、光井は目を覆ってしまった。 「まだテスト段階だが…いい試しが出来そうだ。」 そこには深紅の仮面ライダーが立っていた!深紅のボディーにシルバーの複眼、赤いライダーベルト。その装甲からは眩ばゆき赤い閃光が射す。 「何者だぁ!」 「死に行く者に名乗る必要はあるのでしょうか?」 高城は気付いた! 「あの声は赤羽!そしてあの赤いベルトは…!」 「ま、自己紹介しときましょうか。死に行く者に必要ないかと思われますがね。」 「俺がてめぇに殺られるってのかぁ?」 ビシュイーン……! 「レーザーブレード!」 銀色に輝くスティック状の様な物の先端から赤いレーザーが真っすぐ伸び“刃”と化す。 「はっ!」 ガキィン!!! レーザーブレードにより、ギゲルフの剣は折られてしまった。 「どうした?かかって来なさい。」 「人間がぁ!!」 レーザーブレードを両手で持ち構えると装甲の隙間から射す赤き閃光がより一層増した。 赤羽はレーザーブレードを十文字に空を斬り裂く!ギゲルフの体が十文字に斬り裂かれてしまった! 「レッドクロス!」 「人間ごどぎに…」 「おっと忘れてました。私は赤羽紅一。又の名を“トライブラッド”の“仮面ライダーレッド”です。さぁ…お逝きなさい。」 断末魔の悲鳴を上げギゲルフは灰と化し消滅してしまった。 赤羽=仮面ライダーレッドは三人のもとへ歩み寄る。 「ゼノンさん。今日は見逃しますが今度会った時はデリートします。」 去って行く赤羽。そんな赤羽の背中を見てカズマは… 「俺には何をしてもいい。他の奴等に手出しはするな!」 「私はデビルのデリート以外に手は出しません。」 ライドジェッターは750㏄のオートバイより一回り大きくカズマが運転し高城、光井を乗せユイや柴崎、小田切や篠原の待つ場所へと走り出した。 魔界では― アスラが声を奮わせ… 「カタストロフィの暴れん坊をいとも簡単に!」 「ギゲルフの奴…情けねぇなぁ!あ~ぁ、もう四天王じゃないね。」 アスラの背後に立っていたのはカタストロフィの一人“ジグロード”だった。 赤羽、そして生きていた西園寺はBLOODへ。カズマ達は小田切たちのもとへ。壊滅…分裂…そして各々が抱く正義の路へと歩み行く。ここに対デビル組織REDは壊滅したのであった。 NEXT→†Story.8†
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