†Story.8†

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RED壊滅から早、二ヶ月という月日が経過した。 この二ヶ月間、デビルの襲来は全く無く平和な日々が続いていた。 カズマ達はあのX-00地区に移り、以前ユイが住んでいた廃墟と化したマンションを自分達で改築し、秘密基地的な物にし、そこに住んでいた。 小田切、篠原はデビルサーチャー等の器材を揃え、カズマ、ユイ、高城、光井、柴崎らは各々好き勝手に部屋を持った。 そんな平和な日々が続くある日…光井が、 「たまには羽伸ばしたいなぁ…街行ってさ、洋服やら買いたいしさ、デートなんか…」 「バ~カ!平和ボケしてんぢゃねぇよ!大体なぁ、デートって、おめ、彼女いないっしょ?」 高城が光井をおちょくる様に言う。 「彼女っすか。いませんよ。だから、篠原さんに…」 「ブーッ!!!」 ラーメンを食べていた小田切が吹き出す。 「な…ななな…何?し…し…ししししの…篠原と…って?」 「何動揺してんスか?(笑)」 「光井、お前…篠原と…で…ででで…」 高城が割って入る。 「篠原とできてんのか?と言いたいみたいだぜ、光井。ねっ、隊長。」 小刻みに頭を縦に振る小田切。 「…ったく隊長は硬派だから、なんつーの?こうゆう恋愛みたいな話すると吃りだすんだよなぁ。」 「隊長ぉ~!篠原さんと自分ができてる訳無いっすよ!そりゃ憧れの女(ひと)っすよ。ただ、街まで買い物に付き合ってくれたら嬉しいなぁって。」 「そ…そそそそうか(汗)」 再びラーメンをすすり出す小田切。 光井は篠原に買い物しに街まで同行してほしいと頼んだが生憎、デビルサーチャーの調子が悪く、それを修理するのに難しいから時間が無いと断られたのであった。 一人、街へ繰り出す光井。非番といった所である。 「おら、いいじゃんか遊ぼうぜ!」 「楽しいぜ俺達と遊んだらよぉ。」 「いや!やめてよ!」 ガラの悪い二人の少年に少女が絡まれていた。それを目にした光井は、 「女の子が嫌がってるじゃないか!やめなさい。」 「何だぁ?てめぇ…。」 光井はポケットからライセンスを取り出し威嚇しようとしたが… “待てよ…REDはもはや…無き組織。虚しいな…。” 「ぉい!コラ!やんのか、てめぇ…!」 今度は装備していたブラストアタッカーで威嚇しようと腰に手をまわしたが… “戦闘時でも無いのに武器を手にしたら銃刀法違反?ましてや素人相手に。くそっ!” バキッ!! 「痛っ…!」
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