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「お前…ざけんじゃねぇ!!光井ぃ!!」
小さな声で話せと言った張本人が大声をあげてファミレスのテーブルを両手で叩きつける!
周りのお客さん達が騒然とする…。
店員が…、
「すみません、おとなしくしてください…。」
「す…すみませんでした…。」
今度は高城が強ばった表情になってしまった。逆ギレか?カズマを信じてこれまでやって来た高城。
REDを解雇されても、その高城に着いて来てくれた光井が何故!そんな想いが冷静な高城を一気に逆上させたのだ。
「光井!直接カズマに聞けばいい!その方が話が早い。今のお前と話す気になれん!」
高城は領収書の上に二人分の料金を置き店を出てオートバイにまたがり先に帰ってしまったのだ。
ノーヘルでオートバイを走らせる。そろそろ冷たくなってきた夜風が頬を刺すと同時に高城の胸にも突き刺さる。
“何熱くなってんだろ…俺…”
翌朝―
光井は帰って来なかった。高城は眠れずにいた。柴崎が心配そうに見ていた。
「光井君と…何かあったの、俊騎?」
「すまねぇ…一人にさせてくれ。」
小田切が寝癖を付け目をこすりながらも高城の肩をポンッと叩いて来た。
「柴崎なりに心配してるんだ。冷たいな。腹に溜めるな!何か有ったのか?!」
「隊長まで。」
光井を除くメンバーでミーティングが行なわれた。小田切を筆頭に篠原、カズマ、高城、柴崎、ユイ。
高城は昨夜の光井との話を一部始終話した。小田切が高城に、
「熱くなりすぎたな。高城。冷静に分析し光井にもっと問い詰めるべきだったと俺は思うが」
篠原は、
「そうよ、高城君。あなたらしくないわ。もしかしたら裏でデビルかBLOODが絡んでる可能性も考えられるわ。」
カズマは何も発言せず…ただ沈黙だった。
光井はナツミとのメールのやりとりで街へ出掛け、あの喫茶店で待ち合わせていた。
「あっ、勇輝君!お待たせぇ…ごめんねぇ。」
「ナツミちゃん大丈夫さ!そんなに待ってないよ。」
光井は例の話の事を切り出した。
「君の彼氏の仇討ちは俺に任せてくれないかな。」
「ぇ?」
光井は自分が元REDの仮面ライダーであった事を話した。ナツミは驚いた表情で聞いている。
「彼の…彼の仇を…勇輝君、お願い!」
「ナツミちゃん、今でも彼の事を?」
「仇討ち出来たら忘れられる…そしたら、あなたに…。」
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