†Story.9†

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「君は?」 「神矢飛鳥(カミヤ アスカ)人呼んで…“スピンギアの飛鳥”影山博士のもとへご案内にお迎えにあがりました。高城さんの事は博士から聞いてます。」 神矢飛鳥(カミヤ アスカ)影山博士がスピンギアの使い手にスカウトした少女である。 「スピンギア?」 「これ、このヨーヨーがスピンギア。スケバンコップファンだった影山博士が発明した武器なの。」 高城は飛鳥の誘導により研究所へ到着した。 「待ってたよ、君が高城君か。君がここに来たら宜しく頼むと小田切から連絡が入ってね。」 影山琉(カゲヤマ リュウ)小田切とはRED所属以前からの親友らしい。 「そして、私が影山の助手をしている本城といいます。」 本城正人(ホンジョウ マサト)。彼がデビルサーチャーを発明したのである。影山の良きパートナーだ。 「影山博士、ライダーベルトなんですが…。」 「その前に…」 影山が指を鳴らすと長髪の黒い迷彩柄の軍服を着た男が高城にパンチ、キックの連打で襲い掛かって来た! 「何だコイツ!」 高城が何かを言おうとしても男は無表情で襲い掛かって来る! “何て戦闘慣れした動きなんだ!無駄の無い動き…何者だ?こんな鋭い攻撃が出来る奴なんてREDにも居なかったぞ!” 男が口を開く。 「手数が無い!防戦のみかい?」 「何をっ!」 高城も中々のもの。男の鋭い攻撃を潜り抜け懐に入り込みボディーをくらわす!が、怯む事なく男の攻撃は止まらない。 高城も男の動きを読み取って来たのか?攻撃、防御のスピードがいつの間にか男を上回っていた。高城の左ストレートが男の顔面を捕らえた!! 「油断しちまった。行くぜっ!」 「そこまで!」 男が悔しそうに舌打ちする。 「すまないね高城君。ほんのちょっとしたテストだったんだ。」 「テスト?」 飛鳥が説明をする。 「ライダーベルトの装着者志願で来たんだよね?装着者に相応しいか否かのちょっとしたテストなの。」 「中々やるねぇ。息切れしてないじゃない。」 「そうだな。遼を相手にほぼ互角。さすが小田切が見込んだだけの事はある。」 高城は二人の顔を見て、ふと思った。 「影山博士、もしかして二人は?」 「あぁ、こいつは影山遼(カゲヤマ リョウ)。俺の弟だよ。」 「宜しく!」 影山遼。切れ味の良い戦い方は我流でありBLOODやREDに所属した経歴は全く無い。 「元・REDの仮面ライダー、高城俊騎です。宜しくお願いします!」
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