†Story.9†

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「高城君っ!さぁ!」 高城の表情に迷いは無かった。本城からベルトを受け取り装着する。 巨大な魔導騎士はとてつもない怪力で二人の攻撃を軽がると退け大剣を振るい暴れ回っていた! 「駄目だ!全く攻撃が効いてねぇ!」 「どうすんのよぉ!」 アスラが嘲笑いながら問い掛けてくる。 「影山博士。素直に魔界に来て頂ければ魔導騎士を鎮めましょうぞ。クックックッ…。」 悔しがる影山!痣だらけになりながら疲れがピークに達して来ている遼と飛鳥。その三人の背後から! 「貴様らデビルの思い通りにはさせん!」 ドラゴンのベルトを腰に巻き仁王立ちしている高城がいた! 「高城君!」 「博士、遼さんに飛鳥さん!下がっててください。このデビルは俺が倒します!」 アスラは“ハッ”っとする! 「まさかあやつ…!」 高城は高らかに声を上げ気を集中し、構える! 「変身っ!!」 ベルトが眩ばゆき光を放ち高城の全身を覆う!高城は仮面ライダードラゴンへと変身を遂げた!白銀に輝くボディー。何と、背中には白銀の大きな翼がある!その容姿は“白い飛竜”の様だ。 「高城君!ドラゴンは君の持つ潜在能力を活かして戦闘力を高める!気を集中し、全身全霊で戦え!」 まず狙ったのは大剣!パンチ一発で何と粉々に砕け散った!白い大きな翼をはばたかせ、身の丈5メートルはある魔導騎士よりも高い位置まで飛行し空中に浮遊したまま立ち止まる。 ドラゴンは右手をひろげると何と大剣“竜神剣”が現れる! 「竜牙天空斬っ!!」 何と魔導騎士を真上から竜神剣を振り下ろし真っ二つに斬り刻んでしまった!魔導騎士は眩ゆき光と共に消滅…灰と化す。 遼はドラゴン=高城の戦いっぷりを見て呟いた。 「あれが“神”の力!」 ドラゴンはアスラに歩み寄る。アスラの顔面にドラゴンのパンチがヒットしたかと思いきや!それはアスラの残像だった!アスラは何と瞬間移動で影山の背後に現われ金縛りの呪縛をかけた! 遼はアスラに突っ掛かるがいとも簡単に攻撃を交わす!飛鳥のスパイクブレイカーも効かずスピンギアのチェーンはアスラの念力で断たれてしまった! 「お前ら動くんじゃない!一歩でも動いてみろ…こやつの命は無い!」 「俺に構うな!こいつを殺れ!」そう言いたいが呪縛にかかったが為、言葉を発する事も出来ない!影山の顔は歪んでいた。 ドラゴン=高城は無意識なのか?手のひらをひろげ、魔法陣を出現させる。
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