†Story.9†

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驚くアスラ! 「あ…あれは…やはり、あやつは!」 魔法陣から放出される光が影山を包む。アスラにかけられた呪縛が解かれる! 「今だ!遼さん!飛鳥さん!」 飛鳥は影山を保護、遼はアスラに鉄拳を見舞う! しかしアスラはまたもや瞬間移動で消えてしまった! 「あんな超能力使われたらたまんねぇな!正々堂々と戦えよな!」 ドラゴンは不動のまま仮面の下、目蓋を閉じ気を集中させる。アスラが瞬間移動しどこへ出現するかを察知する。 一瞬…辺りは不気味なくらい静かになる。そして! 「そこだ!!」 瞬間移動し移動先までのほんの数秒間!移動先を察知した方向に竜神剣でアスラを斬る!! 「ぐはぁぁぁっ!」 出現と同時にアスラは斬撃をくらい、蛍光色の血液を流しながら倒れる。 「うぐぐ…人間よ!わしは予言する。ゼノンは近い将来必ずや魔王となりこの世を魔界に変えるであろう!」 「黙れ。あいつは魔力には溺れない!」 「自分の目で確かめてみるが…よ…い…」 アスラは息を引き取った。灰と化し消滅する。変身解除しようとしたその時、ベルトが高城の体内に吸収された! 「えっ…?!」 影山が歩み寄って来た。 「よくドラゴンの力を使いこなした。やはり君は…」 「えっ?何ですか?」 「いや、何でもない。いつか…分かる時が来る。それから、ベルトが君と一体化したのは君がその“神”のベルトに選ばれし者だからだ。それから…光井君の為のベルトも有るんだ。渡してあげてくれないか?」 「はい。ありがとうございます!」 影山は青く輝くライダーベルトを持って来た。 「勇気のライダー“ブレイヴ”のベルトだ。」 「ブレイヴ…。」 「待っているんだろ…高城君、早速行きたまえ。光井君にブレイヴのベルトを渡してやってくれ。」 仮面ライダードラゴンの専用オートバイ“ドラグナー”にまたがると研究所を後にした。見送る影山、本城、遼、飛鳥。ブレイヴ専用オートバイ、ブレイヴァーは備え付けのハイテクナビにX-00地区の位置をメモリーし、オートモードで走行させる。 「待ってろ!光井!目ぇ覚まさせてやる。」 ブラストアタッカーの銃口をカズマに突き付ける光井。しかし、ブラストアタッカーを握るその手は微妙に震えていた。 「どうした?光井。撃たないのか?」 「!!」 「ならば…こうすれば撃ちやすいか!」
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