†Story.9†

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カズマは黒いオーラを発し、何と!デビル体に変化したのだ! 「光井。撃ってみろ!」 「野郎!」 外の騒々しさに眠っていた小田切や篠原、柴崎、ユイらが何事かと外へ出て来た。 「光井君っ!あっ…!あれがカズマさん!」 仲間として認めてはいるが、初めて目にするカズマのデビル体に驚愕する小田切と篠原。 「勇輝!」 何と、突如ナツミが現われたのだ! 「ナツミ!どうして此処が分かった?」 「ごめんなさい…この前、デートの帰りこっそり後つけちゃったの。」 ナツミが突然、発狂する! 「きゃあああ!!!」 「ナツミ!俺の後ろに隠れるんだ!こいつだな?ナツミ!お前の彼氏を殺したのは?」 「そうよ…早く殺ってよ。」 再びブラストアタッカーを構え直しカズマに銃口を突き付ける光井。しかしまだ…手は震えていた。 「た…隊長!カズマは…いや!ゼノンはやはり我々の味方ではありません!援護射撃願います!柴崎さんもジャンヌに変身してください!」 小田切と柴崎はお互いの顔を見合わせ頷き、取り敢えず各々の武器を構えた。小田切はブラストアタッカーを。柴崎は変身せずにジャンヌソードを持ち、構える。 それを見ていたカズマは表情を変えない。あの時、ミーティングでこの様な事態に陥った時、取り敢えず光井の言いなりにし、様子を伺うと作戦を立てていたからだ。 もしかしてデビルかBLOODの罠かもしれないという事を推測しての事である。 篠原が万が一に備え高城に連絡を取る。 ドラグナーを走らせる高城。高城の革ジャンの襟に備え付けられている超小型無線機から篠原より連絡が入る。 《高城君、篠原です。応答願います。》 「あっ!篠原さん、どうしました?まさか…!」 《そうよ。光井君が出会ったってゆう女の子が現われてね。今から戻れないかしら?影山博士からはベルトは?》 「タイミング良すぎますよ!篠原さん。今、そっちに向かってます!」 ドスッドスッドスッ!!光井がついにカズマにブラストアタッカーを発射した!しかし心のどこかに迷いが有るのか?銃弾は全く違う方向へ放たれていた…。 「どうした!撃て!俺はブラストアタッカーごときでは死なんぞ!」 「勇輝!早く殺ってよ!」 その時ユイが平静さを失い飛び出して来た。 「やめて光井さん!」 「ユイさん!」 「カズマは人間の味方よ!人を殺す訳ないじゃない!」 怒りの表情でナツミを睨み付ける。
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