†Story.10†

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「陽菜ーーっ!!」 ジャンヌの変身が解除されレッドクロスにより胸に十字の傷を負い血塗れになりながら倒れた! 「裏切り者は抹殺すべし。」 カズマが赤羽に! 「赤羽ぇぇぇ!!!約束を忘れたかぁ!!!俺以外の者に手を出すなと言ったはずだぁ!!!」 「約束はお守りしますよ。ゼノンさん。ただし…柴崎陽菜は我々BLOODを裏切った…その処刑です。」 ジグロードとクローディアは一時、対ドラゴンとブレイヴの戦線から離れ、この異様な空気を傍観していた。 「なぁ…クローディア。何か面白い事になってんな。俺達カタストロフィ。裏切り者のゼノンに、そして仲間割れ同士の数名の仮面ライダー達。」 「あたし、こうゆう空気大好き…フッフッフッ…。」 「処刑だとぉ!」 「ゼノンさん、あなたにうちらのやり方を指摘される筋合いは無い!」 ドラゴン=高城が柴崎に歩み寄り、柴崎の手を握る。高城は変身を解除する。すると、赤羽が、 「その白銀の仮面ライダーに、あの青い仮面ライダーは…そうか影山の奴とうとう完成させたのか!あいつも裏切り者だ。」 「陽菜…すまない。お前を守れなかった!」 「う…裏切った私の…宿命…俊騎…この世を平和に…」 「もういい、喋るな。」 「す…す…好き…」 全身の力が抜け、柴崎は息を引き取った…高城は溢れんばかりの大量の涙を流し震えながらずっと…冷たくなってゆく柴崎の手を握りしめていた。 グレン=西園寺が暇を持て余していたのかキレ気味に、 「おぅおぅ…ったくここは戦場だぜぇ!くせぇ恋愛ごっこしてんじゃねぇタコ!」 高城が小田切を呼ぶ。 「すみません、陽菜をお願いします。」 「後は任せておけ。」 高城はゆっくり立ち上がりジャンヌソードとライダーカードを手に取る。闘気…いや、殺気を感じる! 電子音(ピピッ…コードジャンヌキドウ…) 高城は仮面ライダージャンヌに変身した!物凄い勢いでジャンヌソードを振るい攻撃を仕掛けて行く!防戦一方のレッド。 周りは呆然としていた。あのカタストロフィでさえも。するとレッドの加勢にグレンが動き出した! 「待て!貴様の相手はこの俺だ!ここは通さん!」 カズマが立ちふさがった! ブレイヴは気を取り直しカタストロフィのクローディアめがけて攻撃を仕掛けて行く!
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