†Story.10†

6/7
前へ
/80ページ
次へ
「死ねやぁ!バニングスピアー!!」 カズマは全身に力を込める!三本の角は肥大し羽と尾が生えた! 「エヴォリューション!!」 カズマはワイバーンへと形態を変え、身構える!!迫り来る火の玉、バニングスピアー!ヒットするギリギリの所でカズマは一回転のキックを放つ! 「陸牙…ローリングファングキック!」 ぶつかり合うローリングファングキックとバニングスピアー!!グレンは燃えたまま変身が解除され西園寺は火だるまに!! 「あちぃ!あちぃよぉ!」 「おとなしくしろ…よく見ろ!」 「へ?」 西園寺の体を包む炎は徐々に消えて行く…。炎は仮面ライダーグレン変身時は本物の炎なのだが人間体になった時は燃えない炎へと物理変化する様だ。西園寺は火傷一つ負っていなかった。 「何故殺らなかった!今のはお前のキックの方が…!」 「殺ったさ…よく見てみろ。」 腰に巻かれたグレンのベルトは粉々に破壊された。レオはベルトを狙った様だ。 「何だよ、何なんだよ…。」 「お前を“殺る”程の者では無い。罪を償え…今からでも。BLOODと手を切るんだな。」 「俺はてめぇら以上に悪魔だ!」 「悪魔になりきれてない。俺は見逃さなかった。柴崎が赤羽に殺られた時、お前は“涙”を流した!ほんの僅かだが…俺にはその“涙”が無い。」 「ゼノンいや、カズマ…」 「お前は…人間だ。」 ズボシュッ…!! 「げごがぁ!」 「西園寺っ!」 西園寺の背後から手刀で下腹部を貫通させた!何者かがいる! 「裏切り者は消えろ。」 赤羽がレッドの変身を解除しその何者かのもとへ駆け寄り片膝をつく。高城もジャンヌを変身解除する。 「久しぶりですね、ゼノン君。」 「ルーセイダー!!」 カズマがそう呼ぶ。赤羽が続ける様に言う。 「カタストロフィ最後の一人にしてトライブラッド三人目のライダー。我がBLOODのボス、ルーセイダー様だ!」
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加