2人が本棚に入れています
本棚に追加
その時だった。
・・・・・・コホッ・・・
微かに、しかし確かに聞こえたその音。
私は必死になって叫んだ。
「生存者だ!誰か手伝え!」
そしてじぶんの近くの瓦礫をどけはじめる
周りの兵士も続くように作業をはじめた。
掘って
掘って
掘って
掘って
いつ頃までやっただろうか。
気がつくと、周りに自分の兵士全てが集まっていた。
みんなそれぞれ胸の中に自分と同じ気持ちがあったのではないか。
自分を無力に感じていたのではないか。
そう思うと不謹慎ではあるのだろうが、
思わず頬がゆるんだ。
最初のコメントを投稿しよう!