悪夢(原沖/BL)

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「お前の場所はもうここにはない」 嘘…だよね? 「ご苦労だったな」 近藤さんまで… 僕の居場所… ここにしかないんだよ? 待って 置いてかないで! 「うああああああッ!」 そう叫び声を上げて目を覚ました。 身体に流れる異常な汗、寒気、恐怖。 荒い息になり、身体が震えていた。 暫くして、自分が布団の中にいる事に気が付いた。 見慣れたいつもの風景に安堵の息を溢す。 「夢……か」 額の汗を拭い、外に目を向けた。 もう朝なのか、外は明るい。 そんな事を考えていると、足音がこちらに近付いて来た。 「総司起きてるか?」 廊下から聞こえたのは左之助の声だった。 返事をする前にガラッと戸が開いた。 総司は左之助を見上げ、悪戯に笑う。 「まだ、返事してませんけど?」 「起き上がった影が見えたからな…。朝飯、持ってきたぞ?」  
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