研究室

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阿出川「ちなみに協力期間についてだが、半年間だったら引き受けてくれていたかい?」 茉尋「半年はちょっと長過ぎるかなって思いました。」 阿出川「実際半年間と言った時には断った。だが始めに半年間と言ってから一か月と言うと承諾してくれた。」 茉尋「半年と一か月だったら一か月の方が短く感じたからですよ。」 阿出川「これもすでに恋愛心理学の研究対象だと気付いていたかい?」 茉尋「え!?もう始まってたんですか?」 阿出川「これは『ドア・イン・ザ・フェイス』といって、先に大きな要求をし拒否をさせることによって、罪悪感が生まれる。そこで小さな要求をすると承諾されやすいっていうものなんだ。」 茉尋「全然気付きませんでした…。」 阿出川「この『ドア・イン・ザ・フェイス』と似ている『フット・イン・ザ・ドア』というのは、さっきとは逆に小さな要求から入り承諾してもらい、次に大きな要求を頼むというテクニックだ。」 茉尋・瑠海「へえー…!」
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