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あたしの名前は佐倉 茉尋(サクラマヒロ)
大学三年生。
この大学に入ってから早くも三年目に突入する。
そして三年生になるとゼミに入らなければならない。
あたしの学部には社会福祉、哲学、心理学のゼミがあるらしい。
さっき友達と一緒に説明を受けて来たところだった。
「茉尋は何のゼミにするか決めた?」
今一緒にいる友達の名前が椿 瑠海(ツバキルミ)
瑠海とは入学式の時たまたま隣りに座ったのがきっかけで仲良くなった友達。
最初は大人しい子だと思っていたけど、仲良くなるとあたしと同じぐらいよく喋る子だった。
そして自他共に認める噂好き。
茉尋「あたしは社会福祉か哲学で迷ってる。心理学はあんまり興味ないし。」
瑠海「そういえば心理学のゼミってオタクな人が多いらしいよ。」
茉尋「例えばどんな?」
瑠海「一番有名なのが恋愛心理学について調べてる阿出川先輩って人。自分の卒研の為にたくさんの女を口説いてるらしいよ。」
茉尋「えー、そんな変な人がいるんだ。」
「変な人で悪かったな。」
背後から低い声がするので振り返ると、そこには知らない男の人がいた。
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