37人が本棚に入れています
本棚に追加
茉尋「失礼ですけど、恋愛心理学を使って人を落とすなんて変だと思います。」
阿出川「ほう。それはどうして?」
茉尋「恋愛ってそうやってするものじゃないと思います。それに考え方だって人それぞれだし、落ちない人だって絶対いると思います。」
阿出川「ふむ。だが実際今まで僕のモデルになってくれた子は、99人中99人が落ちた。」
茉尋・瑠海「「99人!?」」
阿出川「あと1人でデータが揃うんだけど、なかなかいいモデルに出会えなくてね。」
長い前髪からちらりと覗く片目と目が合った。
茉尋「悪いですけど…あたしなかなか人を好きにならないですよ?」
阿出川「それは…ますます面白い。」
茉尋「え。」
阿出川「半年間僕に協力して欲しい。」
茉尋「半年もですか!?」
阿出川「じゃあ…せめて一か月間協力して欲しい。」
茉尋「一か月なら…。でももしあたしが先輩に落ちなかったらどうするんですか?」
阿出川「その時は何でも言うこと聞く。いや、聞かせて下さい。」
そう言って先輩は頭を下げた。
最初のコメントを投稿しよう!