噂の先輩

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茉尋「失礼ですけど、恋愛心理学を使って人を落とすなんて変だと思います。」 阿出川「ほう。それはどうして?」 茉尋「恋愛ってそうやってするものじゃないと思います。それに考え方だって人それぞれだし、落ちない人だって絶対いると思います。」 阿出川「ふむ。だが実際今まで僕のモデルになってくれた子は、99人中99人が落ちた。」 茉尋・瑠海「「99人!?」」 阿出川「あと1人でデータが揃うんだけど、なかなかいいモデルに出会えなくてね。」 長い前髪からちらりと覗く片目と目が合った。 茉尋「悪いですけど…あたしなかなか人を好きにならないですよ?」 阿出川「それは…ますます面白い。」 茉尋「え。」 阿出川「半年間僕に協力して欲しい。」 茉尋「半年もですか!?」 阿出川「じゃあ…せめて一か月間協力して欲しい。」 茉尋「一か月なら…。でももしあたしが先輩に落ちなかったらどうするんですか?」 阿出川「その時は何でも言うこと聞く。いや、聞かせて下さい。」 そう言って先輩は頭を下げた。
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