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夢のかけらが
焼け落ちてく。
両手ですくおうと
する俺の
その手はすすで真っ黒。
大事そうに
やっと かき集めたすすを
大事そうに
みつめる自分が
目の前に見える。
目の前に居るバカな男は
気弱な我が身。
夢なんて今、手の平にある
黒いすすだ。
真っ黒な手をした目の前の男は
その手で何が出来るだろう。
気弱な男よ
夢なんて もしかしたら
黒いだけかも知れない。
夢なんて夢なんて夢なんて
真っ黒いすすかもな。
黒く汚れた手を洗って
大人になるより
その手のままで
何かを掴もう
黒い手がそのまま
夢のかけら
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