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何になりたいかなんてわかんなかったけど
何になりたくないかはわかってたはず
夢は全部ハンパだった
ハンパな生活の中で
恋だってハンパだった
それはたしかな愛だったけど
ハンパなもんはハンパだった
毎日情けない日で
そのくせ一丁前に落ち込んだりして
情けない男だった
ハンパだから灰色の日だった
別に涙を流す日も無かった
自分に器もなくて嫌だった
どうせどこかへ逃げていく
そんなくりかえしだった
いつの頃からか心苦しく
現実と夢の続きを
なげだしたハンパ者
果てにたどりつけないハンパ者
何をしたかった?
気がつけばどこにいた?
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