「青春の光」

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おぼえたての酒で顔を真っ赤に染めて 集まっては騒いだタバコと汗の窮屈な部屋。 ニキビ面を尚更赤くして呑んだあいつ 首に青スジ立てて大声上げてたあいつ 酔った勢いで電話してふられて泣いたあいつ 童貞だったあいつはオレが話す女の話に 目をキラキラさせて聞いていた。 金は無くても時間だけは有り余っていた日々 みんな痩せてた日々。 そんな無駄に過ごしてきた様な あの日々が輝きだして 青春の光だったんだと ずっと後になってから知る。 音楽と女に夢中だった青春の光 夜と酒が楽しくて仕方無かった青春の光 将来を語り明かした青春の光 金髪とピアスの青春の光 ガキだった青春の光 本当に光だった青春の光。
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