†一章†

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アリシア「空に浮かぶとされ、言い伝えられてきた、エディルガーデン。そこはエディルレイドにとっての楽園」 (クー、レン、シスカ、ローウェン、キーアの5人が森の中をさ迷っている) クー「かぁ~!」 (苛立っている感じで) クー「右を見ても!左を見ても!前を見ても後ろを見ても…木、木、木ッ!いつになったら、抜けられんだ?!」 シスカ「まぁまぁクーさん、落ち着いて」 (クーをなだめ) ローウェン「多分あと少しでちょっとした集落がある筈だよ」 (ちらりとキーアを見て) キーア「お~な~か~す~い~たぁ~~」 (力無さそうに) ローウェン「──と、キーアもこんな具合だから…」 (苦笑いを浮かべながら、クーの背中で眠るレンを見て) ローウェン「レンちゃんも早くベッドに寝せてあげたいしね」 クー「当たり前だ。だから早く行くぜ!」 (レンを背負いなおし、意気込むように) ──── 集落にて─ ──── クー「ほぉ~なかなか良い場所だな」 ローウェン「ここからちょっと東に行くと泉もあるみたいだよ」 クー「へ~、あとでレンに教えてやろうかなぁ─」 キーア「覗いちゃ駄目よクー」 (と言った途端にお腹が鳴り) キーア「お~な~か~す~い~たぁ」 (駄々をこねるように) ローウェン「わかったわかった…ここら辺の人に宿屋の場所を聞いて来ますから…クー達は待っていて下さい」 (苦笑いしながら言い、キーアを連れていなくなり) レン「ん………クー…?」 (眠たそうに) クー「お、レン、起きたのか。もう少しで宿屋だから、そこでまた寝なよ」 (レンを背中から下ろす) レン「大丈夫…いっぱい寝たから」 シスカ「え~、ごほん……レンさん?ローウェン達が戻って来るまでこの近くにある泉に行きませんか?」 レン「泉…?」 シスカ「えぇ」 クー「あー!俺が先に言おうとしてたのに!」 .
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