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遠い昔、人は体内に潜む大きな力の存在に気付いた。
そして時代が廻る度に、その時代の先駆者達はその力を新しい形で世の中に示し、歴史に名を残した。
ある者は自然界に存在する現象を発現し、またある者はその力を物質に与え、動力の源になることを証明した。
今日に至るまでに、内なる力は様々な形で人々に浸透していき、今や生活に欠かせない重要な存在となっていた。
人はその力を魔力と名付けた。
魔力の有効性に気付いた各国の支配者達は国力増強を目指し、優秀な人材を集めて魔力の研究を競い合う。
そんな中、各国はその研究の試験或いは実践の場とするための都市を作る流れとなった。
その都市はその時代の国の最先端の研究成果が惜しみなく投入され、そこでまた研究を繰り返す。
それ故に便利さを求めた民衆がその都市に自然と集まり、都市は益々栄えていく。
あらゆる施設が充実していき、そこに魔力による便利さも加わるのだから、都市として発展しない方がおかしいだろう。
魔力の恩恵を生活の隅々にまで与えられ発展した都市。
世界は各国に点在するそんな都市を「ファンタジックシティ」と総称した。
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