どうして…

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時間はもう夕方だ。空は薄暗い。なんとなく不気味だ。当初はこの時間には目的地に着いているはずだった。だが、途中で渋滞に会ってしまいかなりの遅れをとってしまったのだ。 バスはさらに山道を進む。道は進むほどに険しくなって行く。少しでも道を外れてしまうと、崖にまっ逆さまだ。 「おぉ、怖ぇぇ」 「こんな所から落ちたら死んじゃうかもねぇ」 などと、呑気に言っている者もいる。
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