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 賑やかな千冬と千榛の漫才に結音と永遠は互いに顔を見合わせて笑った。  基本的に人数の少ない田舎の中学校。  仲は悪くない。  一年生と二年生は、の話しだが。  結音はふと三年生の存在を思い出した。  そう言えばこれだけ騒いでいるのに出てこないのはおかしい。  結音は小さく手を挙げた。 「千冬先輩、三年生はどこ行ったんですか?」 「今日こそ泣かすから千榛ううぅう! ……ん? 三年生?」  今まさに緑色の箸を千榛に向けようとしていた千冬は手を止めて結音に向いた。  そもそも箸でどうやって攻撃しようとしていたのか。  そんな疑問を双子に抱かせた千冬は顎に手を添えて考える素振りを見せた。  んー、と考えながらまだ椅子の上に立っている千冬。  て言うかいい加減椅子から降りろ。  それからたっぷり悩んだ千冬が「おぉ」と思い出したのは千榛が水筒のお茶を飲み干した後で、双子が昼食を食べた後の事。
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