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いつもと同じ時間に起きて。
いつもと同じ中学の制服着て。
いつもと同じ場所だけ跳ねてる寝癖はもう面倒だから放置して。
朝ごはんを急いで食べたら紺色の通学用のリュックを背負って、いつもと同じ時間に家を出る。
うん、いつもと同じ。
私はため息をついた。
だって毎日毎日毎日、毎日が同じ過ぎてつまらない。
現在中学一年生。
中二病真っ盛りなこの時期にあまりに刺激がなさすぎるのも問題だと思う。
漫画やアニメみたく異世界にとばされたり、いきなり見知らぬ誰かから斬りかかられたり、その場面から誰かが助けてくれたり……いや、流石にそんなことはないだろうなとは思うけど。
そんなこと考えながら少し急ぎ足で歩く。
すたすた歩いて行くと、視界のはしに異物発見。
「………ん?」
なんだ? 今のは?
大股で後ろに三歩下がる。
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