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拝啓、卵を拾ってくれた誰かへ
おはよー、こんにちは、こんばんは♪
卵を拾ってくれた君にはその卵の親権をあげちゃうよ♪
優しく温めたらちゃんと孵るからね!
じゃあよろしくね♪
神様より
「――破っていい?」
読み終わった永遠の第一声はそれだった。
卵を持ったままの結音がブンブンと首を振る。
「いやいやいやいや! 神様からの手紙だよ! 破っちゃダメでしょ!」
そして結音は永遠から神様とやらからの手紙を奪い取った。
そして自身の机に鞄を置いて椅子に座った。
ふう、と結音は卵を優しく抱きなおす。
大きさはそんなにないが中に命がいると知ると自然と扱いに気をつかう。
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