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つまらない。
今日は呼ばれてからずっと。
……どうした水無月茜?
彼と一緒なんだぞ!
もっとこう、にこやかにするとか何でも出来るだろうに!
自問自答しても原因は不明だ。
胸のどこかがキュッとなっている感覚。
何だ、この気持ちは――――
最初に私たちが向かったのは音楽室だった。
曰く、
「第一の謎です!その名も『闇夜に動く瞳‼~肖像画の怪~』」
…………。
無駄に名前が凝ってるのはあの小さな子の趣味らしい。
まぁ、何でもいいけど。
それよりそれを聞いたときのナガルの様子の方が謎だった。
「え………で気本(でじま)?」
「あれ、アレ、ソレ?」
…………。
挙動が不審すぎる。
彼は何を知っているのだろう?
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