女王の、誕生。

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   「っ!馬鹿にしてるのか?そんな話が……」 「別にキミに信じて貰おうが貰うまいが関係ない」 ……ん? オレはようやく気づいた。ヤツの纏う雰囲気が豹変した事に。 何だコイツ? これは恐怖? 怖い、のか?コイツが、俺は? 「…………」 無言でヤツの顔を見つめる。 それでも彼は飄々とこちらを見つめ返して来た。 その時、 オレは気づかなかった。 彼がゆっくりと、こちらに近づいてきていたことに。 「キミさ、自分に一体どのくらいのお金がかかってるかわかる?」 「何?」 「教育費だけで1人単価500万くらいはかかってるんだよキミに」 「……だから?」 「キミさ、お金を棄てるドブになろうとしてるんだよ? だったらバカって言われても文句はないんじゃない?」 「ドブ……、だと?」 こんな暴言、初めてだ。 会ったばかりの人間にバカだドブだと言われるなんて……。
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