85人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は屋上に向かって走った。
着くと、案の定風丸はそこにいた。
~No Side~
「風、丸…」
驚いて振り向いたその表情はとても悲しげで、今にも涙がこぼれ落ちそうだった。
それでも涙を堪えて
「円堂…なんでここに…??」
~風丸Side~
「風丸が心配だったから。」
そう言って円堂は俺を抱きしめる
「そうか…」
しばらくの沈黙の中、円堂は堪えきれなくなったのか口を開いた。
「なぁ、風丸??
泣きたかったら泣いてもいいんだぞ、今ここには俺しかいないんだから…」
「……うん」
それだけ言うと俺は堪えきれなくなって涙をこぼした。
抱きしめられているから円堂の表情は見えないけど、なんとなくわかった。
きっと優しく微笑んでいる。
時間が経ったら、少し落ち着いてきて、小さな声で 円堂… と呼びかけた。
軽く返事をされると
「片想いって辛いな…」
と呟いた。
「そうだな」
俺は少し悪戯っぽく笑って
「円堂にわかるのか??」
と言った。
どうしてもコイツに恋愛だの何だのがわかるとは思えなかった。
「わかるよ。俺今片想い真っ最中だからなっ」
円堂は明るく笑った。
「マジかよ。ちょっと意外だ。
じゃあ俺応援するな」
「ありがとな」
暫しの沈黙。
「なぁ、風丸」
不意に名前を呼ばれ少し驚きつつも軽く返事をした。
「…いつかお前をオトしてみせる!!」
かなり驚いた。
これは告白なんだろうか。
すると円堂の片想いって俺だったんだろうか。
いろんな考えが頭を回ってなんかついて行けなくなってきた。
何にせよそう簡単にオチるつもりはない。
だから俺は笑顔を見せて言ってやった。
「できるものならやってみろ
楽しみにしてるぜ、円堂…」
fin.
「風丸顔朱くなってる!!
可愛い♪」
「うるさい可愛くないっ」
-----
なんだかんだで処女作だったり
文章力なくてスイマセン…
最初のコメントを投稿しよう!