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「なぁ、俺の好きな人の第一条件って何だと思う?」
突然半田に聞かれた。
「自分より半端じゃない人?」
反射的にそう答えた。
「ひでぇなお前。」
半田が苦笑する。
「俺はさ、俺をわかってくれて、俺がそいつのこと知りたいって思えるような人がいい。あ、面白いってのも大事かも。」
半田はちょっと楽しそうに話していた。
「へぇ…半田の好きな人ってそんな人なんだ。
俺の好きな人は明るくて優しくて仲間思いで……とにかく凄くいい奴だ。」
きっと俺も楽しそうなんだろう。
「風丸…本当に被ってない?
俺お前と好きな人が一緒なんて嫌だし…」
そう言ったあと少し遠くを見るような目をして
「俺の好きな人ってさ、明るくてちょっと意地悪だけど優しくて面白くていい奴で…
なんで皆惚れないんだろう…って思うから…。」
なんか…純粋に凄いなコイツって思った。
「だから…誰?」
「まだ諦めてなかったのか…
仕方ない、今の台詞に負けた。お前凄いな。」
俺はそれだけ言うと半田の耳元で小さく名前を囁いた。
半田はとても安心した顔をした。
違ったみたいだな。
「半田は誰だよ?」
「俺? 俺はね…」
今度は半田が俺の耳元に囁いた。
名前を聞いて妙に納得してしまった。
確かにいい奴だよな…と。
fin.
「お互い頑張ろうな」
「あぁ!!」
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意味不。スイマセンデシタ。
半田の「なんで皆…」の台詞友達が言ってたので。
どうしても半田に言わせたくなったw
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