とある日のあたし

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「ねぇ、ミサ…美沙子ッ聞いてんの!?」 亜美がお弁当を片手に、顔を覗き込んできた。 「えッ、あぁ-ごめん。ぼーっとしてた。」 あたしがそう言うと、奈菜がつっかかってくる。 「またそれ~、よくぼーっとしてんねぇ。時間がもったいな~い」 あんたらの、話聞いてるほうが時間もったいないけどね。 なんて、言えるはずもなく…こういう時は軽くスルーで話題を変えるっと。 「確かに、もったいないかもね~。で、なんの話だったの」 あたしは水筒に手を伸ばしながら、話題を元に戻した。
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