とある日のあたし

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奈菜を見ると、普段からゆるみっぱなしの口元がさらにゆるんでいる。 こりゃ、ろくでもないこと言い出すな…。 「そうそう。3組の大葉くんがミサの事好きなんだってぇ!」 ほら… 爆弾発言来ました。 あたしは、水筒に手を伸ばしながら奈菜を睨んだ。 奈菜がニヤニヤして、あたしを見ている。 「ふーん。どうせ、噂でしょ」 あたしは、話に区切りをつけるかのように、勢いよくお茶を啜った。
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