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しばらく遊んでいると、真人は疲れたのか眠ってしまった。
そろそろ帰ろう。
「あの、そろそろ帰ります。遅くまですいませんでした。」
留美がそう言うと、勝馬は笑顔で留美を玄関まで送ってくれた。
「戸締りきちんとしてね、おやすみ。」
「おやすみなさい。」
そう言うと、留美が部屋の中に入っていくまで、見届けてくれた。
玄関のカギを開けようとした時、この前の事がどうしても気になってつい留美は訊ねた。
「あの・・・この前の女性は、勝馬さんの恋人ですか?」
留美の言葉にビックリしたのか、勝馬の顔が少し赤くなった気がした。
「いや、恋人ってほどでもないけど・・・」
「遊びですか?」
「る、留美ちゃん、単刀直入だね・・・」
少し困ったおじさんを、いじめるように留美は言った。
「勝馬さんも男だもんね。」
「まぁね・・・今の高校生はませてるなぁ。」
そう言うと、勝馬は留美に微笑んだ。
「おやすみなさい!」
留美は挨拶すると、部屋の中へ入っていった。
よかった、彼女じゃないんだ・・・
勝馬のこの前の行為を、許せないと思っていたが、やっぱり留美は勝馬が好きだったのだ。
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