二人の想い

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プロポーズの言葉は、色々考えたが、「結婚してください」とごく普通の言葉になってしまった。 プロポーズした後、すぐにOKはやはりもらえず、勝馬から色々言われたりもした。 「留美は若いから、これからもっといい男がいるかも知れないよ? それに、色んな人と恋愛したほうが色んな経験も出来るかも知れないよ?」 「何て説明していいかわかんないけど、若いって一言で言われても、私は本当にその言葉の意味がよくわからないの。 これが私の将来の夢だから。」 後悔するかどうかは、これからの生き方なのだ。 若いから、経験がないから、そんな事は、ただの言い訳に過ぎない。 まっすぐ歩いていけば、きっと後悔なんてしない気が留美にはしたのだ。 「留美、こんな年上の男でもいいの?」 「うん、勝馬の事が好きなんだもん。年の事はそんなに重要なことなの?」 「ううん、留美といたら気にならないよ。」 その言葉に、留美は笑顔になった。 「結婚しよう。」 こうして、留美のプロポーズは実ったのだった。
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