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マリオネットが目を覚ました時、あたりは薄暗くいつもどおりの光景がひろがっていました。
しかし今のマリオネットにはそんなことはどうでもよく、マリオネットの関心はただ自分の足のことだけでした。
目を覚ましてすぐに見た自分の左足は、元通りくっついていました。
それにひとまず安心したマリオネットは、恐る恐る左足を動かしてみます。
するとマリオネットの左足は、前のようにマリオネットの思う通りに動いてくれました。
マリオネットは安堵の息を吐きました。
そして、マリオネットはゆっくりと立ち上がりました。
マリオネットが足元を見ながらどうすれば安全に下に降りられるかを考えはじめた、その時です。
辺りにドシン、ドシンと腹に響くような音が聞こえてきました。
マリオネットはその音に瞬時に思考を止めます。
そしてその音がだんだんこちらに近づいていることに気が付いたマリオネットは、咄嗟に隣にいた熊の人形の後ろに隠れました。
すぐにマリオネットのいる部屋のドアが開く音がして、何者かが部屋の中に入ってきました。
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