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次の日も、その次の日もそのまた次の日も、マリオネットが目を覚ますのは真夜中ではなく昼間の、舞台の幕が上がる直前でした。
目が覚めている間中、マリオネットは踊っていました。踊り続けていました。
マリオネットは何かを考えることを止めました。
何かを考えてしまえば気がおかしくなってしまいそうだったからです。
マリオネットは美しいとはとても思えない音楽を聞きながら、永遠と錯覚してしまいそうな時間の中で踊り続けました。
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