浮かぶ顔

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土曜日の午後僕は親に車で博士の家まで送ってもらった 「いらっしゃい」 博士がで迎えてくれた 博士の部屋は畳部屋で広く本棚にはいろいろな本が綺麗に並べられていた 僕と博士は幽霊の話をしたりゲームをしたりして夜になるまで時間を潰していた 夕食後お風呂に入り部屋にもどると布団が二つ敷かれていた 「もう寝るの?早く幽霊見に行こうよ」 と博士に言ったがまだ早いと言われた 早くみたいなと思いながら布団の上に座り博士と喋っていた 10時を過ぎたくらいに 「今日はでないみたいだね、もう寝よう」と博士に言われた 僕も眠かったので残念だけどと思いながら布団に入り眠りについた 夜中に僕は激しい耳鳴りで目が覚めた、今何時なんだ?と思って辺りを見回す。博士のほうを向いたとき変な物が目に入った 黒い塊が博士の顔の前にある僕は「あっ」と声を出してしまったするとその塊がゆっくりフワーット動く よくみると顔が爛れた初老の顔だった 僕は怖かったが薄目を開けてみていると その浮かぶ顔がじっと僕を見つめながら近寄ってくる逃げようにも体が動かない声をだそうにも声がでない顔はある程度距離をとりながら僕の周りを回っている 僕は目をつむり顔がいなくなるのを待った 何時間待っただろうか ん?誰か僕を呼んでいる 博士の声だ僕がパッと目を開けると辺りは明るくなっていた さっきのあれは何だったんだ?夢? 「見れてよかったね」と博士 え?あれは夢じゃなかったの?あの時博士は起きてたの?あれは何? 「あれが幽霊さ、でも危なかったねよりによってあいつが出て来るなんて、準備しといてよかったよ」 博士が僕の布団の下からなにかを出したそれはお札だった このお札がなかったら僕は取り憑かれていたかもしれないと博士がいう
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