死に神

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死に神

僕が博士から聞いた話 僕は体験していないけど小学生の僕にとっては怖く感じた話だった ある朝学校に行くと博士が来ていない どうやら博士のおじいさんが亡くなったらしい 僕は博士の小難しい話が聞けず退屈な日々を過ごした 何日かして博士が学校にでてきて僕にこんな話をしてくれた 博士のおじいさんが亡くなる前の日、博士が夜寝ていると 素足で床を歩くような、ペタペタという音で博士は、目を覚ましたらしい 誰か家の人が、起きているのかな?と思って気にしなかったらしいが、足音はずっと止まなかった さすがにおかしいと思い部屋の外に出てみると足音はおじいさんの部屋のほうから聞こえる 部屋のほうに行くと誰もいない だけど足音は聞こえる部屋の中から? 博士は襖を少し開けて中を覗いてみた そこにはおじいさんの布団のまわりを回る白い着物を身にまとい、髪の毛は白髪でボサボサ、顔は般若のようなおぞましい顔をしている、背中が丸まった老婆がいた 老婆は、博士に気付いたのかふと回るのをやめた、そしてキっ!と博士のほうを見た 博士はヤバイと思い走って自分の部屋に戻り布団に潜り込んだ 博士はその夜変な夢を見たらしいその老婆が博士の耳元で 「お・ま・え・は・ま・だ・だ」と繰り返しつぶやく夢を 翌朝おじいさんは心不全で亡くなっていた
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