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僕の学校にも怪談話はいくつかある
どこの学校にも一つや二つあるだろう
そんな話が流行り始めた小学四年の夏
一人の少年が
確かめてみようと話を切り出した
そう彼こそ寺の跡取り息子で、みんなから博士と呼ばれているやつだった
何人かは面白がり、何人かはビビり話に乗ってこなかった
話に乗ってきたのは、もちろん僕と他二人
博士を入れて4人集まった
決行は夜中
草木も眠る丑三つ時の深夜2時ときまった
しかしその前に
当然僕らはまだ小学生、こんな時間に集まれるわけがない
しかし中には例外もいる・・・
僕だ。
僕は、そんなこと気にもせず
ウキウキで夜になるのを待った、もちろん初めての夜遊び
深夜2時、15分前、僕はゆっくりと玄関先に向かう
もう僕の胸は誰かに聞こえるんじゃないかと思うくらい脈打っていた
外に出ると僕は一目散にチャリンコに駆け乗り学校に向けて走り出した
夜中自転車を漕いでいると妙に気持ちが高ぶる
みんなも経験があるはずだ昼間とは違う環境
人も少なく貸し切り状態のようなこの世界で以上にテンションが上がる感じだ
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