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僕も慌てて正門を飛び越え博士の後を追った
「どこから入る?」
博士が問いかけてきた
「任せてよ帰るときに目立たない窓の鍵開けて来たんだ」
僕は先生が見回りをした後ひそかに窓の鍵を開けておいた
そこから学校の中に入るとさらに不気味である、廊下は先が見えないほど暗い
昼間はみんなうるさくいろんな音がするけど今は物音一つしないシーンと静まり返っている
懐中電灯を片手にまずは音楽室
さらに花子さんが出るといわれる3階女子トイレ
家庭科室。理科室
いろんなとこを回ったがなにも起きなかった
そろそろ帰ろうかと話しながら一階に下りてきたとき「まずいな」
博士がぼそっと呟く
「何が?」
僕が聞くと
「さっき理科室行ったよね?あそこ屋上の階段に1番近い」
そう理科室は3階の1番奥廊下の突き当たりにある、その途中にある階段を上るとすぐ屋上の階段だ
「ずっと着いて来てる。。。気ずかなかった」
急に耳鳴りがする博士の家の時より強い
具合が悪い吐きそうだ、目眩がする
「ヤバイ!!呑まれる!」博士が騒いだ瞬間
目の前の廊下がグニャリと曲がり上下左右がわからなくなる
僕はその場にガクッと座り込んでしまった
しだいに
目眩がおさまってきた
だけど激しい耳鳴りはまだ続いている
「大丈夫?立てる?」
博士が僕を抱き起こす
「!!!!」
僕は体中の血の気が一瞬引いた、目の前には階段
ついさっきまで一階の廊下にいたのに。。。
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