† 0 †

2/5
前へ
/21ページ
次へ
毎日繰り返される日常。 他の人とは少しだけ違う毎日。 それはもう何年も続く現実。 朝、目を覚ませばすぐ側にある綺麗な寝顔。 僕のささやかな幸せ。 「う~ん…おはよ、チャミ。」 瞼は閉じたまま抱き寄せる腕にスッポリ収まれば満足そうに微笑む愛しい人。 「おはようございます、ユチョン。そろそろ起きないと…んっ。」 言葉を遮るように塞がれる唇。 幸せが溢れていた。 着替えを済ませて少し遅れて食卓に向かえば 「おはよう。」 「遅いよ~」 「早く座って。時間無いよ。」 いつもと変わらない朝の風景。 2人並んで座って 5人揃って朝食を取る。 笑顔の溢れるこの場所が 僕にとっての“居場所”だった。 .
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

72人が本棚に入れています
本棚に追加