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「ねぇ、終わったらドライブ行かない?」
収録の合間に囁かれたデートの誘い。
「仕方ないですね…ちょっとだけですよ。」
緩みそうになる頬を何とか堪えながら
自分でも可愛くないと自覚できる返事をする。
「ありがとう。」
それでもユチョンは本当に嬉しそうに微笑む。
僕は時々不安になる。
こんなに可愛げの無い僕と
愛嬌たっぷりで男でも惚れ惚れするくらいカッコイイ貴方が釣り合うのかって。
もっと他にユチョンに似合う人はたくさん居るのに…
「またマイナスな事考えてる。」
隣に座るユチョンが周りから見えない位置で僕の手を握る。
『俺はチャンミンだから好きになったんだよ。』
前に同じように考えて口にした僕にそう言ってくれた。
その時もこうして手を握ってくれたっけ。
僕は考えるのを辞めてユチョンに微笑んで見せた。
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