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心地いい倦怠感の中、意識が浮上する。
無意識に隣にある温もりを手探りで探す。
いつもはすぐに見つけられるのに今朝に限ってシーツを這う指は愛しい人を探しきらない。
「…ユチョン…?」
まだ重い瞼を少しだけ上げる。
「ユチョン…?」
間近にあるはずの寝顔に呼び掛けても返事は返って来ない。
不安になって僕はガバッと起きあがった。
嫌な予感がして慌ててベッドを降りる。
見慣れた部屋の中に湧き上がる小さな違和感。
下着一枚なのも構わずに部屋を出てリビングに向かう。
「ジェジュン、ユチョンは…?」
ドアを開けて叫んだ僕の耳に悲鳴に近い叫びが聞こえた。
「お兄ちゃん!!パジャマ着てよ!」
「まぁまぁ。早く着替えないと遅刻しちゃうわよ?」
リビングには………
僕の知らない日常があった。
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