相談

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「た、頼む!助けてくれ!あれから何度も事故に遭いそうになったり、上から物が落ちてきたりしてんだ。今日だって電車に飛び込みそうになって……!俺このままじゃ死んじまう!」  両手を合わせて、必死に頼む。  それを聞いた桜の返事は、 「牛乳プリン十個」  だった。 「……は?」  思わず、間の抜けた声でそう言ってしまったわけだが。  桜は訳の分からない涼太に、話を続ける。  「だから、牛乳プリン十個。それで何とかしてあげるよ。どうする?命に比べたら安いと思うけど」 「わ、分かった!牛乳プリンでもプリンでも何でも買うよ!」  そう言うと、桜は満足そうに笑う。  さっきの面倒くさそうな顔とは、えらい違いだ。 「オッケー、商談成立。あ、成功報酬でいいからね。とりあえず、今君が身につけてる物を貸してくれる?」 「身につけてる物?えっと……」  急に言われて、涼太は焦る。  身につけている物と言われても、とっさに思い浮かばないわけで。
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