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よく、最近のアニメや美少女ゲームの主人公は、なんだか冷めてるのか女に興味がないのか知らないが、主人公に求愛するヒロインを邪険に扱う傾向がある。
しかもそんな女の子がいるにも関わらず、他の美少女たちに誘惑されてしまう事がほとんどだ。
僕はこれを、絶対に認めない。
女の子から男を求めるなんて非現実的すぎる。
そんな時代は終わったんだ。
これからは、男がガンガン女の子に攻め込んでいく時代だと、僕は思う。
男ならばひとりの女の子を愛し、いくら嫌われようとも諦めず、その愛を貫き通すべきなんだ。
そんな僕、葉山善。
進路や恋や親との関係などで悩み苦しむと言われ、中だるみの時期とも称される高校2年生。
身長がべらぼうに低く、エッチな本を買おうとすると店員に止められる程度の童顔であるらしく、週4ぐらいのペースで中学生に間違えられる。
それがコンプレックスでもある。
自称、愛に生き愛に死ぬ男。
誰だ今鼻で笑ったの。
さて、僕なんかの紹介が終わったところで、生涯身や愛やその他もろもろを捧げると心に決めた女の子について語らせてもらおう。
彼女の名前は、
末村渚(すえむら なぎさ)。
名前を見るだけで、彼女の神々しさを感じていただくことができると思う。
末村というありふれた苗字でありながらも、どこか芯の通った、けれども自己主張の激しくない姓で、彼女らしい清楚さを感じられる。
また、渚というなんとも神秘的で奥深く、透き通った名前が似合う女性は、この世界いくら探したって彼女ぐらいのものだろう。
僕ほど彼女を愛せるようになると、彼女の名前の羅列を見るだけで興奮できる。
結構マジだ。
身長は悲しいことに僕より高く、しかし女性らしさはきちんと残っている、スレンダーなボディ。
スラッと伸びた身長に相反するかのように、丁寧に切りそろえられたショートヘアー。
男気勝る性格で、少し暴力的なのがタマにキズ(だがそこがいい)だが、歯を見せて笑う様は夜露にぬれた夜桜よりも美しい。
彼女の美しさの前では、花や自然の美しさなど金魚のクソ以下に成り下がる。
『可憐』『美しい』等の美しさを語る言霊をこの世界に具現化させたような存在であり、女神なんて言葉は彼女のためだけに生まれたのだろう。
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