『バッティング』

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現場を離れ一服すると、 冷静を取り戻し状況を確認したくて、たまらなくなった。 だが、すぐに動くのはやめ冷静に考える事にした。 彼らは捕まるのか? その場にいる私も警察に嫌疑がかけられるのか? 答えはNOだ。 厳密に言えば住居不法侵入と器物損壊の罪を彼らは犯している。 しかし… 彼らは幾らかのお金を貸し出し、さんざん催促したにも関わらず返済がない。 連絡もない。 こうなると警察は基本的に「民事不介入」の領域なのだ 多少やりすぎても大目に見てくれる。 実際、貸金業規制法では 朝9時~夜9時までしか取り立て行為を認めていないが時間外に取り立てしても、なんの賞罰もなく 「時間が時間だから帰ってあげて」 としか言われない。 つまり金を借りて返さない人には警察も冷たいのだ。 恐らく、○○わの社員あたりだったら最悪でも起訴猶予処分で1日拘留ていどであろう。 彼らもかなり腹をくくって仕事をしている様だ。 そんな事を考えていると 遠くからサイレンが聞こえた。 私は車をコンビニに停めて歩いて見に行く事にした。
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