『バッティング』

8/13
前へ
/27ページ
次へ
夜になると驚くほど静寂に包まれ、さっきまでの騒ぎが嘘だったかの様な錯覚に陥る。 私はただ夜を待っていた訳ではない。 少し離れた漫画喫茶で ある物を大量に作っていた 債務者の名前や氏名や個人情報、娘、息子の通う学校やクラスを200枚あるコピー用紙全てに書いて用意していた。 それをガムテープで債務者の家はもちろん、まわり近所の車やポストに張り付け その場を後にする。 ここからが闇金融の真骨頂だ
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

263人が本棚に入れています
本棚に追加