『バッティング』

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「力になってくれるって言ってたじゃないか!」 口調が強い。さすがに怒ったみたいだ。 が、そんなの関係ない。 「△△さんね、なんでも自分の都合で話しちゃダメだよ?借りた物は約束の金利をつけて払う。これ当たり前の事で自慢できる話しでもないし、当然の事なんだよ」 さらに続ける 「貴方みたいに借りた金も返さない連絡もしない様な金融屋泣かせの客に、なぜ俺だけ約束を守らないといけないの?」 すると 「なに言ってるんだ!こっちは約束を守ったじゃないか!高い金利も払ったぞ!」 もう怒鳴りまくっている。 「まぁ、最後に聞いてよ。アンタが約束を守ったんじゃなくて俺が約束を守らせたんだよね。アンタが約束を守る人間になって良かったよ。安心した。張り紙した奴も草葉の陰で喜んでるんじゃないの?」 そういうと△△は激昂し、 「お前が張り紙したのか!」 とうとう、お前呼ばわり… 「お前にお前って言われる筋合いないけど。まぁ、張り紙とかはもう無いと思うよ。勘だけどね。」 そう伝えると、力なき声で「佐々木さん、信じてたのに…」 とうとう私もキレてしまった。 「お前は何回お前を信じて融資した金融屋を裏切ってきた?無理やり、お前に金貸したのか?違うよな? お前が借りたいから借りて都合が悪いと電話もでない支払わない」 「俺は約束は守る人間だ。但し、相手によるけどな」 こう告げると小さくため息をつき 「わかりました。ご迷惑をおかけしました」 と言い△△は電話をきった 俺としても心が痛む取り立てであった。
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