日常

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目を覚ますといつものボロっちい天井が見えた。 「んー。おはよ」 と誰もいない部屋に一人でつぶやいてみた。 「おはようございます」 ふぅやっぱり朝のあいさつをしてしっかり返って来るっていうのは気持ちがいいな…ってあれ?なんだ今のロリ声、ついに僕はロリコンになって幻聴まで聞こえるようになってしまったと言うのか…。 「お兄ちゃんが自分をロリコンと自負するのはいっこうに構いませんが私の声がロリ声だと言われるのはいささか気に障ります」 「あれ?喪子ちゃん?」 喪子ちゃんは僕の布団の横でちょこんと正座していた。 「はい喪子です」 喪子ちゃんは無表情で答えた。 「何故ここに?」 「お隣りさんですから」 「いや、全く関係ないよね」 「正確に言うとご飯を御賞味にあずかろうかと思い参りました」 「またお金ないのね…」 「はい」 「崩さんは?」 「今月は骨董品を買いすぎて自分も食べていけない状況らしいです」 「はぁ何やってんだか…」 「いいから早くご飯ください」 「はいはい」と軽く言ってキッチン(と言っても調理道具も何もない)に行き、買い物袋から買いだめしてあったパンを3個ほどとって喪子ちゃんに2つ渡した。 「………」 喪子ちゃんはなぜかパンを見たまま固まっていた。 「ん?どうしたの?食べないの?」 「日本人の…」 「え?」
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