夜     †Lento†

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「まぁ、楽にしてくれ。ほら、飲まねぇとせっかく淹れたのに冷めちまうぞ」 ディノはルサルカに座るように促しコーヒーを勧めた。 「あ、はい。いただきます」 ルサルカは慌ただしく席につき、カップに口を付けた。 「っ!?」 「どうした?」 ルサルカは何とも言えない顔をした。 ―――苦い。 「……変わった…飲み物ですね」 ルサルカは言いにくそうに、口を開いた。 「…おい、まさかコーヒー初めて飲むのか?」 「………僕の故郷は田舎でして」 ディノはそれを聞いて、一拍置いて笑った。 「まあ、すぐに慣れるさ」
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