《桜》

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取り敢えず目の前の家へ入ってみよう。 帰り道を教えてもらえるかもしれないと、その家の扉をノックし、開けた。 家の中は事務所のようにこざっぱりとして、壁一面にある本棚にはぎっしりと本が並んでいる。 そして、部屋の真ん中には背の高い、桜色の髪の男が立っていた。 男は私に柔らかな微笑みを向けた。 『こんにちは。今日はどのような願いで来られましたか?』
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